絵・
麻葉紗綾
「あの小僧っこ、また四角い板を眺めておるぞ。」
「何?またあの板か。我らの側では『繋がらん』のではなかったのか。」
「ああ、またぼやいておるぞ。『また圏外だし』じゃと。」
「あんな板の何が楽しいのかのぅ。懲りんのぅ……。」
どこかから声が聞こえてくる。くすくすと、人を眺めては、笑った。
(麻葉紗綾)
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